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締め付けトルクの話

  • 景涼 宮﨑
  • 2022年1月9日
  • 読了時間: 3分

今日は締め付けトルクの話です。

なんとなく聞いたことがある方もいらっしゃるかと思いますが、

当然ですが自転車は多くのパーツで構成されていて、

それらをネジなどで止めているわけですが、

パーツの素材や場所などでそれぞれ

どれくらいの力で止めるかが決まっていて

その締め付ける力を「締め付けトルク」と言います。

昔は鉄製のパーツがほとんどで、とりあえず目一杯締めておけば大丈夫!

なんて時代もありましたが、最近はカーボンやアルミなど

軽量パーツが至る箇所に使用されており、

締め付けが強すぎるとネジの破断、パーツの破損に繋がります。

かといって弱いと動いてしまったり外れてしまったりして

どちらも大事故に繋がりかねません。

正直なところ、皆さんが思っている以上にシビアです。

最近のパーツは基本的に全てその締め付けトルクが決まっていて、

パーツごとのネジの付近に表記があったり、

取扱説明書などで示してあります。




難しいのはフレームは8Nmなのに、取り付けるパーツ側は5Nmだったり

その逆もあったりするんですが、片一方だけ見て8Nmだからといって

締め付けるとパーツが破損してしまう場合もあるので、

両方ともしっかり確認することが大事です!


特に注意が必要なのはカーボン製のハンドルやステム、シートピラーです。

これらは自分でライドの途中にポジションの調整などをこなう場面もあるかと、

その際にトルクを測れるトルクレンチを持ち合わせている方はごく稀で、

自分の感覚「手ルクレンチ(笑)」で締めてしまってると思います。

その場合、大体オーバートルクで締めていて、

しかも調整を繰り返しているとどんどん負荷がかかってしまい、

あるときバチンッと破断してしまいます。

締めている際に破断するならまだマシで、それが走行中に破断したら

大事故に繋がりかねません。


もちろん当店ではトルクレンチでトルク管理を行なっていますが、

結構サイズも大きく、持って走るのには不向きです。

ただ、出先で調整したい場合などには下記のようなコンパクトな携帯用トルクレンチも出ています。

そこまで細かくは調整できないのですが、よくある4Nm/5Nm/6Nmでしたら

調整可能ですので1つくらい持っていても良いかも知れませんね♪


¥8,030(税込)

今持ってる携帯工具の先に色の違う4Nm/5Nm/6Nmのアタッチメントを取り付けて使用するタイプ

使用したいトルクが決まっているなら携帯製抜群!



¥7,150(税込)

サイズは少し大きくなってしまうけど、1つでトルクを選択できるアイテム!



¥5,720(税込)

TPK ナノ トルクバー Xのトルク調整部分を今持ってる工具の先につけて使うタイプ

TPK ナノ トルクボックス DXに比べると大きくなってしまうけど、

1つでトルクを色々選択できるアイテム!


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