自転車ロードバイクの2大ペダルといえばLOOKとシマノ
もちろん他にもスピードプレイやタイムなどもありますが、
やはりLOOKとシマノには及ばない。
ビンディングペダルの歴史は意外に浅く、
1984年にLOOKがスキーのビンディング技術を利用して自転車用ビンディングペダル「PP65」を発表。
翌1985年にはベルナールイノーが初めてツールドフランスで使用し見事総合優勝を果たした。
それまでバンドで固定するのが主流の時代にロードバイク界における革新的な出来事の1つ。
今ではビンディングペダルは自転車競技になくてはならないものとなっています。
その後、後発ではあるもののシマノもLOOKのペダルを研究し同じような機構のペダルを開発。
どちらも同じような樹脂クリートを後方でキャッチするシステムで
正直何が違うのか?と問われるとなんとも答えづらいもの。
ロードバイクを買った時に最初についていたメーカーを
そのまま使い続けている方が大半のようです。
重量やシャフトからの距離、踏み面の面積など
スペック自体は色々ネットでも比較されていますが、
やはり使ってみないとわからないこともあるので、
同じシューズ(シマノRC9)を用意してペダルの比較をしてみました。
そうするとやはり2つのペダルで色々と違いを感じます。
ここでは次の3つの視点から自分が感じた違いをお伝えします。
・つけ外し
・踏み心地
・クリートの稼働範囲
※※つけ外し**
シマノは金属のスプリング、LOOKはカーボンの板バネを使用していて
つけ外しの際に若干の違いがあります。
シマノはすごく機械的なガチっという感じで入り、
クリートが入っていく感覚は感じられないですが、
LOOKの場合は板バネのおかげでバネがしなってバチンっという装着感で
クリートが入っていくのも感じられます。
まあこれは走りには影響しない部分ですし、好き嫌いが出るところではありますね。
**踏み心地**
これはかなり違いがありました。
わかりやすく言うとシマノはシューズ全体で踏んでる感じで
LOOKはペダルを踏んでる感じです。
シマノの場合、当然シマノのシューズにシマノペダルですので
相性は当然良いのでしょう。
ガチっとクリートが入った瞬間もうシューズとペダルは一体です。
シューズの剛性も高いので足の裏のどこにペダルやシャフトがあるかなんてのは
ほとんど感じません。もう足の裏全体で踏んでる感じです。
良く言えばすごく効率が良く、力が入りやすいとも言えます。
逆にLOOKの方はしっかりペダルを感じられます。
クリートやペダルの構造なんでしょうけど、どこで踏んでいるかがわかる
クリート位置をちゃんと出せて、かつ綺麗に出力できる人は
こっちの方がシャフトを捉えることができるので
ペダリングしやすいかもしれません。
最後はクリートの稼働範囲です。
LOOKはクリートによってつま先を軸に踵側が9°/4.5°/0°と動きます。
一般的には4.5°を使う方が多いようです。自分も4.5°を使用してます。
シマノは若干動き方が違います。
クリートによって可動域が違うのは同じで、6°/2°/0°となっていますが、
LOOKがつま先を中心に動く感じなのに対し
シマノはペダルの中心を軸に動く感じで、若干つま先側も動きますし、
若干ですが全体的に内側、外側にも可動可能です。
自分は結構シマノペダル歴が長いのですが、この可動が良い時もありますが、
クリート位置が定まりにくい部分でもあります。
**シマノとLOOK、どういう使い分けが良い?**
最終的には乗る人の好みではあるんですけど、
自分だったらロードレースとかヒルクライムみたいに集中して
高出力を出す事が多い場合はLOOK
ロングライドとかLSDみたいな高出力は出さないけど
長時間走る場合は何も考えずにペダリングできるシマノって感じでしょうか。
**おまけ**
あとはLOOKの場合はトップグレードのKEO BLADEの中でも
セラミックベアリングやチタンシャフトなどの選択肢があるので、
0.1秒、1ワットを競う際には有利ですね。
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